サイトトップへ 体験記トップへ mail to Jimbo 2004.8.7.


2004ルーズベルト観戦記     .
     〜超刺激的な世界を堪能!


 それは、J得意の“思いつき”から始まった。

 「あーー、そろそろアメリカに戻りたい!」なんて思っていた5月の下旬。日本男子チームのルーズベルトカップ不参加が決まりました。そして、アテネの本戦までは海外遠征が無くなったこの瞬間、「ルーズを観戦しにアメリカへ行こう!」と決めたのです。 でも、やっぱり勇気はいったな。 一応、仕事上では支店長という肩書きを持っているし、日頃から大会等で留守がちなんで、長期休暇を取ることに対する負い目が無いと言えば嘘になる。 ただ、こういうことって自分自身で決めて進めない限り何も始まらないから。しかも、最近全く“チャレンジャー”をしていなかったので、ここは思い切って決断したのです。

福岡から関空、デトロイトを経由してアトランタ到着までに要した時間は約19時間!本当にキツかった。 大好きなアメリカに戻るためとは言え、エコノミーで身体を丸めて我慢するには長すぎる移動時間でした。でもねー、デトロイトに着いたときに思ったよ。「あー、この匂いだ! アメリカの匂いがする!!って。そして「とうとう戻ってきた!」って思いながら興奮状態だった(笑)

アトランタでレンターカーオフィスに行って思い出したこと。日本で事前に会場の住所を確認していなかったのです。以前アラバマに住んでいた時は、何度か自分の車でも行っているのですが、すでに忘れてしまって行き方が分からない。 ホント結構間抜けな話なんだけど、そんな大らか?な自分にも驚いてみたり(笑) とりあえず、バッグの中を探ってみたらJWBFの事務局から頂いた、スケジュール表を発見。そこの大会事務局の電話番号があったので、早速電話をして詳しい情報をGETしたのでした。 最近「俺って本当にA型なの?」と、思うことがある。年喰ってか?アメリカ留学を経験してか?? かなり大らか(ズボラ?)になった気がするよ(苦笑)

アトランタから車を走らせること1時間半、とりあえず会場近くのホテルにチェックインすると、アメリカ代表チームが宿泊していることを知らされました。この時、Jは1度目の驚きを目の当たりにしました。「うそーー、アメリカ代表はキッズの集団だ! これってジュニアの代表チームじゃん!?」と。 うわさ通りアメリカチームは大幅な選手の入れ替えをしていたのです。理由はどうであれ、アメリカは思い切った若手の起用を試みたのです。

まずここで全日程と結果を掲載

 2004 Roosevelt World Basketball Challenge
  Men’s Schedule
<予選リーグ>
July 7, 2004
08:00 Germany vs. Great Britain 70−75
10:30 Australia vs. Turkey 96−48
13:00 USA vs. Great Britain 61−78
15:30 Canada vs. Turkey 86−38
18:00 Australia vs. Germany 86−81 ダブルオーバータイム
20:30 USA vs. Canada 52−103
July 8, 2004
08:00 Turkey vs. Great Britain 52−83
10:30 USA vs. Germany 57−59
13:00 Canada vs. Great Britain 74−46
15:30 USA vs. Turkey 77−43
18:00 Canada vs. Australia 61−49
July 9, 2004
08:00 Germany vs. Turkey 71−47
10:30 Australia vs. Great Britain 64−48
13:00 Canada vs. Germany 79−54
15:30 USA vs. Australia 63−76
     
<決勝トーナメント>
18:00 USA vs. Turkey 84−48
20:30 Germany vs. Great Britain 75−70
July 10, 2004
08:00 Canada vs. USA 69−50
10:30 Australia vs. Germany 70−58
     
<決勝>
15:30 Canada vs. Australia 61−67

  1位 Australia
   2位 Canada
    3位 Germany
     4位 USA
      5位 Great Britain
       6位 Turkey


この中で印象的だった試合を幾つかあげると、まず初日のアメリカVSカナダ戦。スコアは52−103でカナダが圧勝しているのだけど、本当にアメリカの悪さとカナダの良さが対照的に現れている試合だった。今回のアメリカ代表選手は、パラ経験者がたった2人。また、国際経験のある選手で見ても全部で4人程度。そして、選手の多くは大学に在学中の若手ばかり。更に高さで言えば、確実にJより高い選手は一人もいないのです。試合はカナダの選手にすき放題やられ、遊ばれるような展開で全く相手になっていない状態でした。特に、高さで劣るセンター陣はゴール下でシュートを打つことが殆どできず、苦し紛れのミドルを打たされては逆速攻を奪われるという、最悪の展開が最後まで続きました。また、J同様今回で4度目のパラ出場を果たす、超一流シューターのトゥルーパー・ジョンソン選手はプレータイムを貰えずベンチを暖める始末。 また、トゥルーパーがコートに出ても、センター陣が弱いため彼に対してカナダは積極的にジャンプアップ。結局プレッシャーが厳しく、殆どシュートを打たせて貰えない。見ていても手の施しようがない展開でした。

そして、2度目の対戦となる決勝トーナメントでの同じカード。この試合は50−69と、スコア的にはアメリカチームも善戦した感じ? 基本的にはオールコートプレスを引いて、積極的に攻めのディフェンスを仕掛けてきた部分が初戦と違うところ。特にポイントゲッターのパトリック・アンダーソンやジョーイ・ジョンソンに対しては厳しいチェック。パットは何度も転ばされて痛々しい感すらあった。正直言って“厳しい“を通り越して、かなり汚いプレーも多かった。しかも、アメリカのコーチ陣は更に選手を煽るような声掛けをしていていたし、試合を見ていて気持ちの良いものではなかった。 少なくても2年前の北九州ゴールドカップで優賞した、あの強いアメリカの姿では無かったです。カナダのコーチであるマイク氏もベンチで首をかしげ、時折かなり険しい表情を見せていました。 ただ・・・・、アメリカの選手は一試合ごとに成長しているようにも感じられたのは確か。 特にスピードやスタミナに関してはトップクラスなので、彼らが経験を積んでくると怖い存在になることは間違いないと思う。

そして決勝戦 あの試合は凄かった!!

前半からオーストラリアはボールマンやパットに対して厳しいディフェンスを仕掛けていく。しかも、ゴール下のシュートはファールを犯してでも打たせないという徹底ぶり。しかし、その結果オージーのエース、トロイがファールトラブルに見舞われ、早々とベンチへ下がる羽目に・・・。 ここで2番手3番手のクラス4.5選手、ブラッドとジャスティンが素晴らしいプレーを連発! ジャスティンが早い動きからゴール下に滑り込んで得点を上げれば、ブラッドはミドルレンジからのシュートを高確率で決めてくる。ディフェンスもファールを恐れない激しいチェックでカナダの選手を苦しめました。第3ウォーター以降のカナダは、パット以外の選手がとても疲れている感じを受けた。後半はシュートミスも目立ったし、ディフェンスでもオージーのセンター陣を容易にペイント内へ入れさせる場面が目立った。 結局4クォーターでトロイが戻ったオージーは、カナダの反撃を振り切って優勝したのです。

優勝したオーストラリアチームに敬意を表して(優勝直後の記念撮影より)


ただし、カナダを弁護したい部分として、ヘッドコーチのマイク氏が用事のため一足先に帰ってしまい、決勝戦では采配を揮えなかったことは大きなマイナス要因。また、王者カナダゆえ、予選から各国チームの厳しいディフェンスを強いられたカナダの選手は、怪我人も続出していたし、そうとうな疲労も出ていたはず。今回は負けたものの、実力的にはカナダの方が上であることに変わりないと思います。まあ、一つ言えることとして、あの決勝戦はどこを取ってみても「世界最高峰の戦いだった」と言うこと。

最後に、今回のルーズベルトカップを観戦できたことは、アテネパラを控えるJにとって、日々のトレーニングを休んで見に行ったけど価値のあるものだった。最高に刺激的だったし、こんな奴らとバスケが出来ると思うだけで、アテネの本戦が待ち遠しくて仕方ない。世界のバスケは見るたびにレベルアップしている。その代表的なスタイルがプレスディフェンス。国際ではロングシュートを含め、得点能力が非常に上がっているため、ゾーンディフェンスでは不十分。得点力のある選手には徹底したプレスをかけるディフェンスのスタイルは、まさに国際のレベルアップを象徴する現象だと思うのです。 今回も思い知らされた、「世界は猛スピードで成長と進化を遂げている!」という事実。日本にとっては厳しい現実なんだけど、目指すところのレベルが上がれば、日本のレベルも上がるチャンスだと思って、これからも学ぶ気持ちを忘れずに精進していこうと誓いました。


おまけ
お宝の画像を三つ。左はパトリック・アンダーソン選手の義足姿。かなり前にも紹介したことがあるんだけど、その時は長ズボンをはいておりました。今回は義足丸出しのパットをカメラに収めさせて貰いました。立っているパットも大きかった! そして、中央が本家?“WAL MART”の外観です。 時折Jが「独り言」に書いている、“TRIAL”という安売りのお店が、このWAL MARTをマネて作られたそうなのです。 やっぱり本家の方が大きくて品揃えも良かった! そして、右の画像は今回の旅行で唯一Jが写っているショット。 毎日同じ場所でビデオを撮影していたアメリカ人のおじさんが撮ってくれたもの。Jにとってはお宝画像なんだけど、ほかの人にとっては???だよねー!(笑)

パット WAL MART J
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