サイトトップへ 体験記トップへ mail to Jimbo 2002.01.31.


車椅子ラグビーでちょこボラ?
          〜観ているだけで首が痛くなる激しさ!

 前回の記事でも少し触れましたが、この間車椅子ラグビー(以下:車ラグ)の大会で記録等のボランティアをしました。大会の前の週末には、ジョージア州で車ラグの国際大会があったらしく、その流れでオーストラリアとカナダも参加していました。 

今回はめずらしく選手ではなく運営で携わったのですが、感想はというと「観ているだけで首が痛くなったので、自分でプレーしたいとは思えない」です。でも、本当に激しいぶつかり合いを観ていたら首が痛くなったんですよ。それをみんなに話したら、気の利いたジョークだと思われて大ウケしましたが、マジなんです。(苦笑) それと、ちょっと不満だったのが、車ラグはバスケのように、シュートクロック(ゴールクロック?)が無いので、勝っているチームがボールを持って逃げ回り、いつまでも時間稼ぎができるのです。結構そのシーンが多くて、バスケのようなスピード感が無かったのは残念です。ただ、終ってみれば32分の試合時間(8分間の4クオーター制)で、1ゴール1点計算にも関わらず、40点前後取るので結構得点は入っていました。

まず、驚いたことから書くと、とにかく車椅子が壊れること壊れること。基本的にファールは相手を手で押さえ込んだり、引っ張らない限りは殆ど何でもありで、車椅子にくくりつけた身体ごとガンガン相手に突っ込んでいきます。車椅子も戦車のように、分厚いアルミ板で全体を覆い、フレーム自体を強化しています。それでも壊れてベンチに下がる人は少なくないし、特にホイールはスペアが常時10本以上用意してある状態で、こちらもパンクや壊れて、バンバン交換していました。と言うことで、オ・カ両国のチームは専属の技術者(修理班)を連れていました。


ラグビー用車椅子
 ※車輪用カバーもアルミ板で、ボコボコになっているのが分かりますか?



カナダのコーチは何処かであったような記憶がしたのですが、彼の方から話しかけてきてくれて、昨年までフロリダの車椅子バスケチームでプレーしていた人だったことが判明しました(アメリカ人です)。試合をしたことも1度ですがあったのです。彼にどのようなプロセスでカナダのコーチになったかを聞きました。でも神保の貧しい英語力のせいで詳しくは理解できなかったです。確か、最初は「自分の方から経歴書などを出して売り込んだ」というようなことは言っていました。また、カナダからは給料が出ていて、「他の仕事をしなくても生活していける程度の報酬」だそうです。日本の選手やコーチには、うらやましい限りですね。しかし、このコーチは少々マナーが悪かった。試合中は怒鳴ってうるさいし、汚い言葉でモンクは言うし、周囲の人達からは冷ややかな目で見られていました。

 ちょっと気になったのが障害の程度に応じて決まる、“クラス分け“です。というのも、このラグビーは上半身にも障害を持つ、主に頚椎損傷者(首から下の神経麻痺者)のスポーツなのですが、上腕の筋肉バリバリで車椅子バスケの選手より速いのでは?と思うような選手もいるのです。まあ、そのために”クラス分け“があるのですが、きっちりと障害のレベルを分けることが困難で、若干公平性に欠けるところが、全ての障害者スポーツの問題点でしょうか?

 その中で神保の目に止まった選手は2人。一人は我がレイクショアのクリフ選手で、彼はレイクショア財団でも殿堂入りを果たしている、米国車ラグ界のスターです。身体の状態も悪くて、手のひらは殆ど動かないのですが、肘下から指先までをテーピングでぐるぐる巻きにしてプレーしています。しかし、彼は速いのなんのって、半端じゃないです。しかも、大抵の選手は楽をしてコートの中央を行ったり来たりしているのですが、彼はコートいっぱいを使ってジグザグに走り回ります。また、ボールを追うときの目は野獣と化していて、とても素晴らしいアスリートだと思いました。もう一人はオージー車ラグ界のトロイ・サックス、ブレッド・ドゥローリー選手です。(トロイは車椅子バスケで有名なプロ選手ですが、ブレッドはトロイと雰囲気が似ているので勝手に神保が名づけました)彼は、見た目もトロイに似ているけど、ワンマンなプレースタイルもそっくりなのです。ちなみにオージーは彼がチーム得点の半分近くをGETしていました。彼に話を聞いたら、そんな彼でもプロではなく普段は仕事をしているそうです。彼のスポンサーは車椅子メーカー1社のみで、お金のサポートはないそうです。 更に話すと彼は日本の車ラグ大会に招待されて、日本に行ったことがあるそうです。しかも、神保の古巣、庭だった千葉! そんな彼は杖もなしに歩ける、かなり状態の良い選手でした。彼いわく「でも俺は頚椎損傷で、上半身にも機能障害が残っているだ!」とのことです。


オーストラリアのエース、ブレッドとのツーショット(会場はモントゴメリ)

 日曜日は決勝までの順位決定戦があったのですが、同じ会場のレイクショアでジュニアバスケットボールチーの合宿がありました。両方から手伝いを依頼されたのですが、ラグビーの手伝いを断ってジュニアとバスケをしました。当たり前のことですが、ボランティアにしても優先順位はバスケが一番です。興味のあるバスケの方がやっていて楽しめるし、充実感も得られるから。ところで、そのジュニア選手の中に大学進学を控えている選手が3人いるのですが、我がレイクショアは全米ナンバー1のジュニアチームだけに、それぞれ幾つもの大学から奨学金等も出る好条件のオファーがきているそうです。まず、エースで全米ジュニア代表選手のジェイミー君。彼は車椅子バスケチームを持つ、全米中の大学からオファーを受けていたのですが、「本命にしていたイリノイ大学は、学力レベルが高すぎて勉強がきつい」との理由で断り、ウィスコンシン州立大学に決定したそうです。次にクラス1の有望株で、神保が思うに近い将来必ずや全米代表選手になりそうな、ジョシュ選手は学力も高いらしく、順当にイリノイ大学進学を決めたそうです。あとの一人は問題児だから・・・・・。


レイクショアとカナダの決勝戦(会場はレイクショア)


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