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I我が友ボブが「大きな夢を持って」とみなさんにメッセージ(2000年12月掲載)


 シドニーパラリンピックが終わり、日本に帰国したのは11月1日のこと。ホッとする間もなく、同6日にはバーミンガムに戻り、翌日から研修を再開しました。また、すでにバスケシーズンも開幕しており、さっそくチームに合流し、遠征にも参加しています。今シーズン、現時点での戦績は10戦全勝とデビジョン2(2部)のトップを独走中です。
 さて、今回は私が研修を受けているレイクショア財団で働くスタッフで、友人でもあるボブを紹介します。彼は21年前、9歳の時に血液の病気で両手首から先と両足の太ももから下を失いました。しかし、当時を振り返った彼は「家族や友人たちに支えられ、悲観的になることはなく乗り切れた」と笑顔で語ってくれました。
 退院後は復学し、大学院を経てこの財団に就職したそうです。おそらく日本ならば”要介護”のレッテルをはられてしまう彼も、ここではアクティブで自立した生活を満喫しています。
 ボブは腕の先にプラスチックの装具をつけて車イスを器用にこぎ、自由に動きます。普段、彼は子供たちの指導にあたっていますが、両腕でペンを持ち器用に文字を書いたり、パソコンを使ってのデスクワークもします。
 生活も自立したもので、アパートで一人暮らしをし、炊事洗濯なども一切、人の手を借りず、すべて自分でこなしています。自ら自動車を運転し通勤をし、日曜日には教会に出かける敬けんなクリスチャンです。
 また、彼は車イスラグビーの選手でもあり、昨年度全米優勝を果したレイクショアのチームで活躍しています。そんな彼の夢は、コーチとして自ら指揮を取り全米優勝を果すことだそうです。私とは競技種目こそ違いますが、同じ志を持つボブに親近感を持ちました。
 彼は私に言いました。「世界はとても大きい。でも立ち止まっていては何も知ることはできないし、つかむこともできない。だから僕は歩き続けるよ」と。
 最後に彼から日本の子供たちに寄せるメッセージをもらいました。「未来は子供たちそのものです。是非大きな夢を持って素晴らしい人生を切り開いて欲しい」。彼は異国の地で出来た同級生の素晴らしい友人です。



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