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A米国に障害者用トイレはない 誰でもできること提案(2000年3月掲載)


 私の住むアラバマ州バーミンガム市は現在、日中の気温が25度前後。まだ朝晩は多少冷えるものの、昼間はまさに”夏”を思わせる陽気です。ところで先月下旬に私用で1週間程千葉に戻ったのですが、一時帰国の間にも色々な部分で日米の違いを実感することができたので、今回は身近な部分での違いを書いてみたいと思います。
 まずはトイレ。皆さんは車イス用のトイレを利用したことがありますか? 車イス用トイレはすべて洋式で広く、時には着替えなどもできて便利です。私個人の意見としては、誰が使っても構わないと思うのですが、空いていても”別物”と言う感じで、使いづらいことはないでしょうか?
 アメリカには車イス専用のトイレはありません。全てのトイレが、車イスでも利用できる広さを確保しているからです。小さな食堂のトイレでも、その一つが少し広くできています。誰でも使えるというのはとても合理的です。また、どこに行ってもトイレに困らないというのは、私たち障害者が外出する際に大きな安心感を与えます。
 次に最大の障害”段差”です。日本に帰って苦労したのは階段などの多くの段差です。特に日本は靴を脱いで生活する文化のせいか? どこに行っても非常に段差が多いと感じます。困るのは私たち障害者だけではないのです。私は時おりベビーカーを抱えた若い女性が必死に階段を上る光景を目にします。また、老人が杖をつきながら苦労して上っている光景も。
 アメリカでは階段がある所には必ずと言ってよいほど、スロープ、エスカレーター、エレベーターなどが設置されています。これはADAという障害を持ったアメリカ人に関する法律で、全ての公共施設や交通機関のアクセスを保証しているためです。しかし両方あると、多くの人は階段以外のものを利用するように思います。それは潜在的に「階段が危険である」という認識を持っているからではないでしょうか。
 トイレや段差の問題は、土地や費用など多くのことが絡んで簡単に解決できることではありません。しかし、多くの人がそれらの問題意識を持つ事で、少しずつ改善されていくのではないかと思います。それと、現時点でできることとして、街で困っている人に対して、是非あなたの「手伝いましょうか?」という一言をお願いしたいと思います。これならば今すぐにもでも実行できるし、お金もかかりません。ハード面での問題を、簡単にカバーできる名案だとも思います。あなたも今日から始めてみませんか?



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